物質世界の頂点に座す地上の王
生命を意味するアンク十字の錫杖を持ち、山岳にある四角い椅子に座る王。
責任感と実行力、役割を正確にこなす勤勉さを示すのがこのカードです。
豊かな経済力や、リーダーとしての資質なども十分に備わっているといえるでしょう。
豊かさはⅣの女帝と似ているところもありますが、Ⅳはそれを謳歌している状態に対し、
皇帝はそれを責任もって守ろうとしている状態ですね。
キーワードは「安定」
だったり「厳しさ」や「社会」だったり。
占いの本や占術者によって、結構解釈が変わるのがこのカードです。
それだけ解釈が難しいカードなので、
前後のカードやスプレッドの配置などで
意味合いをしっかりと感じ取ることが重要です。
例えば
障害の位置に出たら「会社」や「厳しい上司」が自分にとっての壁となったりする、という解釈をしたりします。
安定という意味合いでは、未来の位置に出たらトップに上り詰めたり、落ち着いてくる、といった見方をしたりします。
このカードに限ったことではないのですが、特に大アルカナは抽象的な表現が多く、ただのキーワードだけを読み取ってしまうと、途端に辻褄が合わなくなったりします。
見方を間違えると、このカードも安定の王とは逆に、支配者、権力を笠に着るなどといった考え方も生まれるので、安定というキーワードのわりになかなか安定しないカードですね。
正位置
このカードは、正逆というより、出現位置によって意味合いが大きく異なります。
乗り越えるべき壁、社会的責任、自分の立場、安定感、土台。厳しい人、権力者、そういったキーワードをもって現状の分析をしましょう。
逆位置
支配的な部分にスポットが当たります。自信過剰だったり、横暴さというような見方もできますし、自分の地位が揺らぐ、といったような解釈もできます。
ワンオラクル
リーダーに抜擢されそう、ちょっと自己中心的になってるかも、皇帝ルルーシュ万歳!等
まとめ
というわけで、出現すると王に反乱したくなるカード第一位の「Ⅳ~皇帝~」でした!
次回は法律と道義心を説くあのカードです。