ふとお昼のニュース番組であるワイドスクランブルを見ていると、
日本の農業について特集を組まれていて、思わず見入ってしまいました。
松岡修造さんが農家さんや専門家などにインタビューをしたり
触れ合ったりといったことをやっていたのですが、これが非常に興味深い。
ぼくはもともと飲食店で働いていたこともあり、
食についてはそれとなく知っているつもりでした。
ですが、この番組を見てそれはあまりにも雑な視点だったんだと気づかされました。
そこで、
今回は『日本の農業』について皆さんに知ってもらいたいと思い記事にします。
占い師のブログじゃねーのかよ!
もっと人生の役に立つ記事書けよ!
そんな声が聞こえてきそうですが、現状を知り何もしないでいることができませんでした。
きっと自分を探している方にも役立つ記事になっているはずです。
なるべくわかりやすく簡潔にまとめたつもりなので、ぜひ最後まで読んでくださいね!
クワトロ・ショックから見る今後の食生活
クワトロ・ショック(コロナ禍、中国の爆買い、異常気象、ウクライナ紛争)に見舞われ、現下に広がりつつある世界的食料危機の現象的側面を述べるレポートは多いが、その本質的な背景について論じたものは少ない。米国主導の規制緩和・貿易自由化による「輸入依存病」の強要という問題である。
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】世界的な食料危機の本質~米国による人災|JAcom 農業協同組合新聞
要はクワトロ・ショックとは
- コロナショック
- 異常気象
- ウクライナ紛争
- 中国が買いまくる
この4つのことを指します。
どこぞの金髪グラサン野郎が殴られる事件のことではありません。
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今、日本はこのクワトロ・ショックに見舞われており、この状態が続くと
2035年には飢餓が訪れる
と東京大学の鈴木教授は語ります。
コロナ・異常気象・ウクライナ紛争に関しては報道も多くなんとなくわかると思うので割愛します。
ここで問題なのは中国の爆買いです。
例として、大豆の輸入量を見てみましょう。
・日本の大豆輸入量:約350万トン
・中国の大豆輸入量:1億200万トン
参考サイト:中国、2021/22年度の大豆輸入量は前月公表と同じく1億トン超と予測|農畜産業振興機構 (alic.go.jp)
ちょっと桁違いすぎてピンとこないかもしれませんが、これってどういうことかというと、
送る側からしたら日本に輸出すんのめんどくさくね?
となりかねないというわけです。
中国はより潤沢な資金で、アメリカやオランダなどから大量に食料を買います。
そのおこぼれともいえるものが、日本に流れてきているといっても過言ではありません。
しかも、ウクライナ紛争、コロナショック、
異常気象などの要因による円安により輸入額はどんどんと高くなっています。
このクワトロ・ショックにより、日本は輸入すらも覚束ない状態に突入しているということですね。
なら、頑張って国内で生産すればいいじゃん!
そう思ったあなた、こちらをご覧ください↓
日本の食料自給率は先進国最低の37%
知ってはいたけど、改めて考えさせられますね。
この食糧自給率にわかる通り、日本の食事情はあまりにも輸入に頼りすぎているのが現状です。
日本には、生産する土壌も水も潤沢にあるはずなのに、なぜ37%の食料自給率なのでしょうか?
多分、これを見ている貴方もなんとなく知ってますよね。
知っていて、知らないふりをしている。
そうです、日本は
『生産農家が圧倒的に不足している』
のです。
人は口々にこう言います。
農業に魅力を感じない。
朝から晩までずっと大変そう。
どうせ儲からないんでしょ?
特に問題視されているのが、農家には若者が少ないという点。
こちらのデータをご覧ください。
令和4年の時点で、農業従事者のおよそ86%が65歳以上の高齢者です。
そして、年間5万~8万人規模で従事者が減っています。
これを見る限り、若者がどんどん農業に参入していかないと、農業は衰退の一歩を辿るというのは確定的でしょう。
今でも、少なからず農家には若者が参入しています。
それでも全体の0.4%程です。
頑張っている人は確かに存在する。
でも圧倒的に農業に魅力を感じないと思っている人の方が多いということです。
あなたはどうですか? 農業をやってみたいと思いますか?
この意識の改革こそ、重要なポイントになります。
なら、食料輸入すればいいじゃん!
そう思った人はこの記事をもう一度頭から読み直してください。
これからの農業に光はあるのか?
輸入は円安や中国の爆買いにより暗雲。
国内生産は農家の激減により低迷。
例を挙げると、
『卵』は国産が96%ですが、卵を産む鶏のエサであるトウモロコシなどはほぼ輸入品。
輸入が難しくなると、結果的に卵の生産も難しくなります。
同じように、肥料や農薬も輸入に頼っているのが現状。
輸入が止まると国内生産も止まる、というような悪循環です。
このような状態で、日本の食に未来はあるのでしょうか?
農業大国であるオランダは、九州程の面積にもかかわらずアメリカに次ぎ2位の輸出量を誇っています。
それは若者が圧倒的に参入しており、機械化や援助が潤沢だからです。
もちろん、陸続きのオランダと違い、日本に輸出のハードルが高いというのは誰でも理解できるでしょう。
それでも、政府が資金を提供し、農家や機械工学の研究機関が上手に手を取り合っているというのがあります。
若者はロボットが好きだからというなんともユニークな理由で、実際に多くの人が研究機関に集っています。
農業は、魅力的でユニーク、かっこいいものとしての意識が浸透しているんですね。
では、日本はどうでしょう。
農業はなんとなくダサいもの、という意識はありませんか?
手を取り合って良くしていこうという国の意思は感じますか?
それぞれの機関や組合が手を取り合うのではなく、足の引っ張り合いで目先のことしか考えていません。
日本という国はもともと、百年の計というのが圧倒的に苦手です。
目標というものを設定して、一丸となってやっていこう!
ということに対して、必ず反対意見から入るところがあるからです。
そもそも発進すら困難なのに、長い目で見ることができるわけがありません。
少し話は変わりますが、戦時中では、農家に食料を分けてもらっていました。
それにより命を救われていた可能性もあります。
でも、その感謝の気持ちは戦後70年も立てばなくなります。
『食』とはただそこにあるのではなくて
『誰かの手による想いの集合体』です。
生産してくれる人、運んでくれる人、スーパーに並べてくれる人、売ってくれる人、作ってくれる人。
その全てに感謝を忘れない。
そんな当たり前なことを改めて意識してください。
人は感謝だったり、感動をすると、誰かにそれを分け与えたいと考えます。
大きな目標に向かって進むには、
一人の力ではどうすることもできません。
一丸となるには、足を引っ張り合うのではなく、
感謝の気持ちで誰かと手を取り合うことが大切です。
そして、誰かと手を取り合うことを続けていくと輪になり人が集います。
そこから研究や開発が進み、未来を変えていく力が生まれると信じたい。
感情論で訴えたくはないのですが、
ぼくの浅い知識では、そういうところにしか光を見いだせません。
もし、有識者の方がいて絶対にこうしたほうがいいと考える方がいたら、
是非教えていただければと思います。
おわりに
『食』は誰かの命を支えている大切な要素です。
多くの人の命を支える貢献ができる。
そう考えれば、農業ってすごく魅力的に思えてきませんか?
人の命を支える担い手になれるなんて、これ以上ない他者貢献ですよね!
おまけコーナー『占い師こばなし』
他者貢献は、ぼくの占いテーマでもあるので、占いと関係ないように見えて実はめっちゃありました。
世の中は鎖のように繋がっているものなんです。
一応、占い師的な解釈をすると、地の時代から風の時代に変わったことにより、農業のあり方もどんどん変わっていくものだと思っています。
既に、その名の通り『土』を使わなくなる栽培方法が生まれたり、人工的に生み出された食品は話題になっています。
未来型農業とも言える新しい農業の形が、徐々に浸透してきています。
ですが、これらが世の中に広がっていくのは時間が必要です。
2035年に、飢餓が訪れるという危機的状況に、間に合えば良いのですが…。
というわけで、
今回は農業のこれからの発展に、願いと応援の意味を込めてこのような記事になりました。
ぼくは職業として『占い師』を生業にしていますが、食えなくなった場合は本気で農業をしたいと思っています。
むしろ今から計画を練るレベルです。
生まれ育ったところの食べ物が、最も健康に良いといいますし、
将来は富良野でゆっくり過ごすことになるのもいいなー。
以上です!
ここまで読んでくれてありがとうございました!