星々の大海に旅立とう
突然ですが、ホロスコープってご存知ですか?
というわけで、こんにちは、横浜天王町タロット&ホロスコープのお店「Terra」の真田大地です。
ホロスコープというのは、いわゆる星占いってやつで、西洋占星術、なんていわれてる占術のひとつなんですけども。
朝の番組とか、雑誌の一コマに、12星座のランキングとかあったりしますよね?
あれはまさにこのホロスコープの超簡易版といいますか、おまけみたいなものなんです。
それじゃあ本当のホロスコープって一体全体なんなんだい、といったところなのですが…
正直なところ、自分にもまるでわかっておりません。
基本的な説明や意味などは理解できるのですが、その本質はまるで別物といいますか。
多分これを全てわかっている、と言う人は神様か、神様に近い変態だと思います。
あまりにも奥が深く、大宇宙の果てを目指すような旅路。まさに宇宙戦艦ヤマトのようなものがこのホロスコープです。
今回は、そんなホロスコープについて、考察だったり自分の意見を雑に述べていきます。
古代から受け継がれし人々の英知の結晶
とある本には、ホロスコープは人生の縮図だ、と書かれています。
またとある本には、果てない大海原を航海するための羅針盤のようなものだ、と。
ホロスコープの原型は、天体観測です。星と神話との整合性をとり、戦争等の吉凶を見ていたといわれます。
しかし、いつからかそれは人の天命をトレースする占星術、現在のホロスコープへと、変貌していきました。
人の命が誕生した瞬間。出生場所における惑星の配置から、その人の生まれ持った才能、武器、適職、恋愛観、そして人生すらも描かれているマニュアルが即座に完成します。それがいわゆるホロスコープの一般的な解釈です。
ホロスコープが「命術」と呼ばれる所以ですね。
確かに、そこから得られる情報量というのは物凄く膨大で、知らないよりは知っておいたほうが絶対良いです。その観点で言うと全人類一度はホロスコープを作成すべきでしょう。
ホロスコープとは、偉大な先人や賢者達が、星と人との因果関係を読み取り、情報として後世に遺してくれた、いわば人生の攻略本。
超雑に言うと、
「この年この場所この時間と同じ星の配置に生まれた人は、かつてこういう人生を歩んだから、きっとあなたもこうなるよ」
という観測を、まさに星の数ほど繰り返した結果、ホロスコープというものが現在も成り立っているのだと思います。
ホロスコープを扱うということ
それは、先人たちの叡智と技術をお借りして、星々の配置を読み、自己診断をしたり、人々の手助けをする、ということです。
しかし、ホロスコープが統計学である以上、解釈の限界はありますし、観測し独自で新しい意味を持たせる、というのは到底一代で叶うものではありません。
さらに、傾倒しすぎると、この人は〇〇座だからこういう性格だろう、といったような決めつけにもなりかねません。
スーパー便利なチートツールだけど、バグまみれのデバッグ状態。
それが自分のホロスコープへの正直な印象です。
触れれば触れるほど、知れば知るほど、そして人を占えば占うほど、素晴らしいところも修正点も学ぶべきことも見つかる。そんなツールです。
そしてそれは自分の占いの幅を狭めてしまうかもしれないといった危険性をはらみます。
また、科学的根拠もなく、同じ時間、場所に生まれた別人が、裕福にも貧乏にもなりえる、といったことから、結局はオカルトだ、というような見方もあります。
ただし、王様だろうと貧民だろうと、唯一
「明日は誰にもわからない」
ということは共通です。
ホロスコープを作製し、自己診断や相性診断をしていくのは、非常に理にかなった行為です。
絶対に知っておいたほうがいい情報が詰まっているので、一度は触れてみる機会を設けてはいかがでしょうか?
占いはあくまで、人を前向きにさせ、幸せを手助けするツール。ホロスコープもそれは変わりません。その役割を果たすために、我々占い師は学び、伝えていくのですが、ホロスコープはゴールがあるようで無い、そんな宇宙に迷い込んでしまうような深さがあります。
一生をかけて学んでも到達できない知の探究。そんな魅力がホロスコープには詰まっています。
さあ、一緒に星々の大海、スターオーシャンへ旅立ちましょう。
え? これが言いたかっただけ? そんなことありません。