大アルカナ8枚目のカード『力』です。
力と言うと筋肉もりもりのFF6でいうマッシュみたいなイメージですが、このカードに描かれているのは華奢な女性です。
はてさて、どういう意図が込められているのでしょうか?
早速見ていきましょう!
信じること。信じ続けること。それが本当の強さだ。
強さの象徴とはなんでしょうか?
『お金』『地位』『名誉』『腕力』
様々なことが思い浮かびますが、『本質的な力』としてはどれも的確ではありません。
『本質的な力』とは『優しさ』に他ならないのです。
このカードには、ドレスを着た華奢な女性が獅子を涼しげに抑え込んでいる様子が描かれています。
猛獣を手懐けるために必要なのは腕力ではなく慈悲と忍耐力。そして絶対に大丈夫という信頼。
この姿こそ、本来の『力』ということになります。
女性の頭上には永遠を示すレミニスカートが。
この理由は諸説ありますが、もともとはこのカードが8番目ではなく11番目だったからという説が有力です。
1~10をワンセットとした場合、次の11が始まりになります。
始まりのカードと言えば魔術師のカードですが、そちらにもレミニスカートがありますよね。
背景も活発な黄色で、始まりの『1』であるという共通点というわけです。
キーワードは『本来の力』
前途の通り、『優しさ』や『意志力』といったものになります。
このカードを『剛毅な力』といったように読むことはまずしません。
本質的な力、つまり優しさにより相手を包むといったことや、相手に信頼感があるとき。
自信を持っているときなんかも出やすいカードですね。
Win-Winといった関係性を示す意味合いとして捉える場合もあります。
対象がいるかいないかなど、質問者にしっかりとヒアリングしましょうね。
正位置
正位置の場合は、体力や気力にも満ち溢れているパワフルな状態が前提です。
それと同時に、自分の役割をしっかりと把握していて人(場)をコントロールできている、もしくはできるということになります。
目標達成のための力は備わっていると考えることもできます。
目標達成のために第三者を利用をしなくてはいけない場合の向き合い方も、このカードが教えてくれますね。
難しいと感じるプロジェクトなども、協力関係をもとにやり遂げられるはずです。
逆位置
どちらか一方に力が偏っている状況を示します。
手懐けるのに失敗した獅子は暴走しますし、身の危険だってあるでしょう。
自信を喪失したり、体力の減衰を表わすだけでなく、他者との関係性に亀裂が入っていたり工夫が必要といったこともわかります。
実力が不足していると取るか、関係性が悪いと取るかは出現位置次第ですね。
いずれにしろ、『力=優しさが足りない状況にある』という解釈で間違いではないでしょう。
おわりに
力任せではいけないよ、ということを教えてくれる『力』のカード。
タロットではこのカードのような、本来の言葉と違う意味が込められていることも多いです。
というわけで今回は力とは何なのか、出現する度に考えさせられるカード第一位力の紹介でした。
次回は、遊び人が悟りの所で開眼していきそうになるあのカードです。